世界中で犯罪やテロ、そして災害までもが起こる昨今、海外留学をする時に最も気になるのは現地の治安情報ですね。

フィリピン留学・セブ島留学でも必ずと言っていいほど治安について質問を受けます。

おそらく皆さんが思っているよりもフィリピンは安全な場所なのですが、危険な目に遭う可能性がゼロかというとそうではありません。

そこで今回は私の独断と偏見で、「フィリピン留学・セブ島留学で注意すべき犯罪TOP5」をご紹介したいと思います。

 

第1位 スマートフォン&財布のスリ

 

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携帯電話(とくにスマホ)と財布のスリといえば間違いなくフィリピンでダントツ1位の犯罪。

日本で売られているiPhoneは平均すると10万円近い値段がしますが、これはフィリピン人の平均年収の約半分程度になります。

日本の平均年収の半分といえば、新車が買えるくらいの価値があるわけですね。

たまにフィリピンでもカフェのテーブルの上にポンとケータイを置いたまま友人とおしゃべりを楽しむ日本人を見かけますが、フィリピン人にとってのそれは、私たちで言えば道端にピカピカの新車がキーを挿したまま置いてあるようなもの。

どうぞ盗んでくださいと言っているようなものです。

 

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セブのコロストリートには盗まれたスマホが沢山売られている

 

しかもフィリピンで物を盗む人は貧困層の人が多く、平均年収には縁の無いような人たち。

くれぐれもダウンタウンやナイトクラブ、ジプニーの中ではスリに注意して、荷物は最小限にとどめましょう。

 

第2位 夜のクラブ内での犯罪(スリ・美人局・大麻・ドラッグなど)

 

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フィリピンではどの都市にも必ずと言っていいほどクラブがあります。語学学校によってはクラブへの出入りを禁止している所もありますが、それでも留学生たちは日ごろのストレス発散のために行くようです。

しかしクラブというのは場所によっては犯罪の巣窟です。

 

例えばセブのマンゴースクエアにはクラブが数軒集まっており、留学生や外国人旅行客、現地のフィリピン人がいます。

マンゴーストリート沿いではこっそりと声をかけてきて「マリファナいる?」とか「クスリあるよ」と言ってくる人や、クラブの入口には沢山のフィリピン人女性(場合によっては男性、というかレディボーイ)が売春目的でたむろしています。

 

セブの留学生の中で最も有名なのがJ.Ave(通称ジュリアナ)。犯罪被害も多い

セブの留学生の中で最も有名なのがJ.Ave(通称ジュリアナ)。犯罪被害も多い

 

セブ島にはいわゆる風俗店というものは公式にはないため、クラブがそのような目的を果たす場になっていますが、フィリピンでは売春・買春は違法です

万が一警察に見つかれば逮捕されますし、相手と警察が仲間であることもあるようです。

またクラブの中でも怪しい輩がいますし、人混みの中で財布やケータイを盗む人も多いです。

ちなみに私の友人にもクラブで知り合った女性とホテルに行ってシャワーを浴びていたら、そのスキに所持品を盗まれた人や、女性が服を脱いだら男性だった、など実に様々な経験をした人が沢山います。

気をつけましょう…。

 

第3位 トランプ詐欺・カジノ詐欺

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こちらについては以前に別の記事で紹介していますので(私の実体験を元に)、そちらをご覧ください。

トランプ詐欺には注意しよう。被害者の俺が言うんだから間違いない。

 

東南アジア伝統の詐欺と言っても過言ではないですが、残念ながら相変わらず事件に巻き込まれる留学生が絶えないようです。2016年時点でも複数その事例を聞いています。

しかしこれについてはフィリピンの治安が悪いと責めるよりも、「知らない人に付いていくアナタが悪い」としか言えません。

英語を勉強しに来ている留学生からすれば、現地の人と英語で親しくなれるのは嬉しいもの。

しかし調子に乗ってハメを外すと痛い目に遭います。

 

第4位 タクシーの運賃上乗せ・メーターの不使用

 

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これは犯罪というわけではないですが、トラブルが多いので紹介させていただきます。

マニラやセブ島では渋滞がなかなか緩和されず、先日はCNNの記事でセブ島が「ドライバーにとって最悪のエリア」と紹介されてしまいました(笑)

日本のように長距離で稼ぐのではなく、初乗りの40ペソをいかに沢山もらえるかを重要視するフィリピンでは、渋滞や長距離の場合は決まって運賃の上乗せを要求されます。

 

金額によって対応を変えましょう。運転手とケンカをして他のタクシーが捕まえられないようであれば、交渉に応じた方が良いです。しかしあまりにも法外な料金を請求されれば、乗車しない方がいいですね。

 

また中にはさりげなくメーターを倒さないまま車を進めるドライバーもいます。

必ずメーターを使用していることをチェックした上で乗車するようにしましょう。

 

第5位 強盗

 

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上に挙げた1位から4位の犯罪に比べれば圧倒的に件数は少ないのですが、ごく稀に起こりうる事件です。

留学生が被害に遭った強盗事件が大きく分けて2パターンあります。

1つ目は、バイクに乗った男がいきなり横につけて、金品を要求するパターン。拳銃を使用することもあるので、無駄な抵抗はやめてお金を渡しましょう。以前にケチったのかどうか分かりませんが、100ペソだけ渡そうとした人が足を撃たれるという事件がありました。

 

2つ目は睡眠薬強盗。

これは現地のクラブなどで知り合った相手と飲みに行き、目を離したすきに飲み物の中に睡眠薬を入れられる手口。眠くなったり意識が遠のいたりするのですが怖いのはここから。

眠っているすきに所持品を盗まれる場合もあれば、そのまま遠くへ連れて行かれるパターンもあるそうです。これはマニラで実際にあったケースですが、意識が朦朧としている間にATMへ連れて行かれ、お金を引き出させるという方法。

これもトランプ詐欺と同じで、知らない人に付いていった結果こうなってしまうのです。

 

番外編 ストリートチルドレン

 

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日本ではまず見ることの無いストリートチルドレンですが、海外では珍しくありません。

フィリピンでも留学中に1度は見かけることはあるでしょう。物乞いをしてくる彼らを見れば様々なことを感じると思います。しかし絶対に物をあげたりお金をあげてはいけません。1人の子どもに何かをあげるとその仲間たちが大勢群がってくることもあります。

 

またお金は絶対ダメです。残念ながらお金を渡しても良い方法で使う事はなく、空腹を紛らわせるための薬を買う子が多いのです。

中には子どもたち皆でスリを行ったり、両腕を押さえつけた状態で堂々とポケットに手を突っ込み、スマホや財布を持って行ってしまう子もいるそうです。

 

まとめ

今回のランキングのうち、1位と2位だけで留学生の犯罪被害の9割方を占めるでしょう。

実はこの記事の中で挙げた犯罪の大半が、自分で防ぐことの出来るものです。

フィリピンを良く知る人からすれば留学生のほとんどの犯罪被害は自業自得。やってはいけない事をしたり、行ってはいけない場所に行くとこのような被害に遭うのです。

そのことを心に留めて、安全な留学生活をお送りいただければと思います。

 

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