「子どもに小さいうちから海外を経験させたい」「親も一緒なら安心して参加できそう」。そんな思いから、親子留学に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。

一方で、何歳から参加できるのか、費用はいくらかかるのか、英語が話せなくても大丈夫なのかなど、気になることも多いでしょう。

本記事では、親子留学の基本から、年齢・期間・費用の目安、学校を選ぶ際の注意点まで順番に解説します。家族に合う留学の形を考えるために、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも親子留学とは?


親子留学とは、保護者と子どもが一緒に海外へ渡航し、語学学習や現地での生活を経験する留学スタイルです。

過ごし方は学校によって異なります。親子でそれぞれ授業を受けるプランもあれば、子どもだけが授業を受け、保護者は付き添いを中心に過ごせるプランもあります。

子どもだけの留学との違い

子どもだけの留学との一番の違いは、保護者が現地にいることです。

慣れない食事や生活、体調の変化についてすぐに相談できるため、初めて海外へ行く子どもや、一人での滞在に不安がある家庭でも検討しやすいでしょう。

子どもが海外でどのように過ごしているのかを、保護者が近くで見守れることも親子留学ならではです。

ただし、渡航費や滞在費は親子分必要になるため、保護者の休暇や家族全体の予算を含めて計画することが大切です。

いま親子留学が注目されている理由

いま親子留学が注目されている背景の一つに、英語教育を始める年齢が早くなっていることがあります。

2020年度からは、小学校3・4年生で外国語活動が始まり、5・6年生では外国語が教科となりました。そのため、家庭でも早い段階から英語に触れる機会を考えるようになっています。

もう一つの理由は、親子向けプログラムの選択肢が増えていることです。たとえば、フィリピン・ボラカイ島のCOCO English Academyでは、3~4歳を対象としたプログラムが用意されています。マンツーマン授業と遊びを取り入れたアクティビティを組み合わせ、子どもが楽しみながら英語に触れられる内容です。

家族の希望や子どもの年齢に合わせて選べる環境が整ってきたことで、親子留学が以前より身近な選択肢になりつつあります。

何歳から参加できる?対象年齢の目安


親子留学は、一部の学校では3歳ごろから参加できます。未就学児から小学生、中学生まで、幅広い年齢で検討できるのが特徴です。

未就学児

2~6歳ごろの未就学児には、歌やゲーム、絵本、工作などを取り入れたプログラムが向いています。長時間机に向かう授業よりも、遊びながら自然に英語へ触れられる内容のほうが楽しみやすいでしょう。

この時期は、授業内容だけでなく生活面のサポートも重要です。託児を利用する場合は、対象年齢や利用時間に加え、食事やトイレ、昼寝にどこまで対応してもらえるかを把握しておくと安心です。

子どもが無理なく通える時間割かどうかも、学校選びの基準にするとよいでしょう。

小学生・中学生

小学生になると、マンツーマン授業だけでなく、同年代の子どもと学ぶグループ活動も選びやすくなります。英語のレベルだけでなく、授業の難易度やクラスの年齢構成も見ておくとよいでしょう。

また、中学生では子どもは授業を受け、保護者は別の授業や自由時間を過ごすといったスタイルも選びやすくなります。

きょうだいで参加する場合は、それぞれの年齢に合うクラスが同じ学校にあるかも大切なポイントです。

年齢に応じた学習スタイルと現地での暮らし

子どもの年齢が変われば、適した授業や現地での過ごし方も変わります。

2~6歳ごろは、食事や昼寝、トイレなど、生活面では保護者のサポートが必要になる場面も多いでしょう。

小学生になると、マンツーマン授業とグループ活動を組み合わせながら、決まった時間割に沿って過ごすスタイルが増えてきます。授業だけを詰め込まず、宿題や休憩、親子で過ごす時間も含めた日程にすると無理がありません。

中学生になると、授業時間を増やしたり、自分で翌日の準備や時間管理をしたりする機会も増えます。年齢に応じて、保護者と別々に行動する時間を少しずつ増やしていくとよいでしょう。

【期間別】親子留学の過ごし方


親子留学は、1週間程度の短期から1カ月以上まで検討できます。なお、留学業界では一般的に3カ月未満の留学を「短期留学」、3カ月以上を「長期留学」と呼びます。親子留学は、ほとんどの場合1〜4週間程度の短期留学にあたります。

どの期間が合うかは、英語学習の目的だけでは決まりません。子どもの体力や在籍校の欠席日数、保護者の休暇、家族全体の予算も踏まえて考える必要があります。

ここからは、期間ごとの過ごし方を見ていきましょう。

1週間

1週間は、初めての海外生活を試してみたい家庭に向いています。

英語力を大きく伸ばすというよりも、英語を使う環境に慣れ、海外生活の雰囲気を知る期間と考えるとよいでしょう。「また行きたい」「もっと英語を話してみたい」と思えるきっかけをつくることも、短期留学の大切な成果です。

なお、初日にオリエンテーションやレベルチェックが行われる学校もあります。現地の祝日と重なる場合もあるため、実際に受けられる授業日数を見ておきましょう。

2~4週間(春休み・夏休み)

2~4週間は、現地での生活リズムを整えながら、英語を使うことに少しずつ慣れたい家庭に向いています。

1週間より授業日数を確保しやすいため、先生や友達との関係も築きやすくなるでしょう。2週間は初めての親子留学でも挑戦しやすく、3~4週間になると、授業や海外生活が日常に近づいてきます。

春休みと夏休みでは、申込時期や学校の混み方が異なります。季節ごとの準備や予約時期については、それぞれの関連記事で詳しく紹介します。

[春休み夏休み記事へのリンク]

1カ月以上

1カ月以上になると、英語を聞いたり話したりすることが、日々の生活の一部になりやすくなります。

親子で学習習慣をつくりたい場合や、将来の長期留学を見据えて海外生活への適性を確かめたい場合にも向いているでしょう。

一方で、滞在が長くなるほど、在籍校との調整や保護者の仕事、現地で必要な手続きなども増えてきます。途中で疲れがたまることも考え、休日の過ごし方や休息時間まで含めて計画すると安心です。

親子留学の費用はいくらかかる?


親子留学を考えるうえで、特に気になるのが費用ではないでしょうか。

費用は、国や学校、期間、部屋タイプ、授業数、渡航時期によって変わります。そのため、表示されている授業料だけを見るのではなく、出発から帰国までにかかる総額で考えることが大切です。

必要になる主な費用

親子留学では、主に次のような費用が必要になります。

  • 子どもと保護者の授業料・プログラム費
  • 入学金・教材費
  • 寮やホテルなどの滞在費
  • 洗濯代などの生活費
  • 親子分の航空券
  • 海外旅行保険
  • パスポートや現地手続きにかかる費用
  • 現地交通費・通信費・お小遣い

語学学校によっては、授業料・滞在費・食費がセットになっています。一方で、教材費や光熱費、洗濯代、空港送迎などが別料金になる場合もあります。

見積もりを見るときは、「含まれる費用」と「別に支払う費用」を分けて整理すると、総額を比較しやすくなるでしょう。

1週間・2週間・4週間の費用目安

親子留学の費用目安は、次のとおりです。

期間 親子2人分
1週間 30万~50万円
2週間 40万~60万円
4週間 60万~80万円

親子2人分は親子留学専用コースの公式料金ではありません。

実際には、保護者が授業を受けるか、親子向けの部屋を利用するかによって金額が変わります。そのため、個別見積もりで具体的な金額を把握するとよいでしょう。

見積もりで確認しておきたいポイント

学校やプランを比較するときは、参加人数や留学期間、部屋タイプ、保護者の授業の有無など、できるだけ同じ条件で見比べることが大切です。条件が異なるままでは、どのプランが家族に合っているのか判断しにくくなります。

また、食事や光熱費など、現地支払い費用がどこまで含まれているかも確認しましょう。

為替レートや繁忙期の追加料金、キャンセル規定にも目を通しておくと、申し込んだあとに想定外の費用が発生するのを防ぎやすくなります。

親子で留学するからこそ得られるメリット


親子留学で得られるものは、英語力だけではありません。

親子で同じ海外生活を経験することで、子どもの成長を近くで感じたり、帰国後も共有できる思い出をつくったりできます。

子どもが英語に触れるきっかけになる

日本で英語を勉強していても、実際に英語を使ってお願いしたり、返事をしたりする機会は限られています。

親子留学では、教室だけでなく、食事や買い物、移動など、日常生活の中でも英語に触れられます。最初は一言だけでも、自分の英語が相手に伝わった経験は、子どもの自信につながるでしょう。

話せた英語の量だけでなく、教室に入れた、先生の話を聞けた、あいさつができたといった小さな変化も見守ることが大切です。

親も一緒に英語を学び直せる

保護者も授業を受けるプランなら、親子で一緒に英語学習へ取り組めます。

親が間違いを恐れずに英語を話す姿を見ることで、子どもも「間違えても大丈夫」と感じやすくなるでしょう。帰国後も、その日の出来事を英語で話すなど、親子で学習を続けるきっかけになります。

もちろん、保護者の受講は必須とは限りません。子どもの送迎や仕事との両立を考えながら、無理のない授業数を選ぶとよいでしょう。

将来の単独留学や海外進学の準備になる

親子留学を経験すると、子どもが海外でどのように過ごすのかを、保護者が近くで見ることができます。

食事や睡眠、授業への適応、困ったときの伝え方など、将来子どもだけで留学するときに必要な力も見えやすくなるでしょう。

子どもにとっても、海外で学ぶことへの不安が小さくなり、「次は一人で参加したい」「もう少し長く学びたい」と考えるきっかけになるかもしれません。

親子留学の行き先はどう選ぶ?人気の国と特徴


行き先は、費用、渡航時間、学習スタイル、休暇の過ごし方のバランスで選びます。親子留学で人気のある行き先には、次のような特徴があります。

  • フィリピン・セブ島:マンツーマン授業が中心で費用を抑えやすく、日本から直行便で行きやすい
  • マレーシア:多文化環境で生活費が比較的安く、長めの滞在にも向く
  • ハワイ:観光やアクティビティと両立しやすく、日本語が通じる場面も多い
  • オーストラリア・ニュージーランド:教育水準や治安の安心感があり、現地校体験の選択肢も豊富

同じ国でも、都市や学校によって環境は大きく異なります。最終的には、家庭の目的と予算に合わせて複数の候補を比べることが大切です。

申し込む前に確認しておきたい注意点

親子留学は、学校名や料金だけで選ぶと、現地で「思っていた過ごし方と違った」と感じることがあります。

学校を選ぶときは、次の3つの視点から比べてみましょう。

  • 子どもが無理なく学べるか
  • 家族が安心して暮らせるか
  • 困ったときに相談できるか

子どもの年齢に合う学校を選ぶ

「参加できる年齢」と「子どもに合う年齢」は、必ずしも同じではありません。

最低年齢を満たしていても、授業時間が長い、同年代の参加者が少ない、遊びより学習が中心といった場合があります。反対に、英語経験がある子どもにとっては、遊び中心の内容では物足りないこともあるでしょう。

相談するときは、年齢だけでなく、英語経験や性格、集団活動への慣れ、食事や睡眠で心配な点も伝えておくと、より合う学校を提案してもらいやすくなります。

滞在先・食事・生活環境

親子留学では、授業以外の時間も現地で長く過ごします。そのため、滞在環境は留学全体の満足度を左右する大切なポイントです。

滞在先については、次の点を事前に見ておきましょう。

  • 親子同室が可能か
  • ベッドの数や部屋の広さは十分か
  • 浴室やトイレを子どもが使いやすいか

食事の回数や子ども向けメニュー、アレルギー対応も学校によって異なります。学校と滞在先の距離や送迎の有無まで含めて考えると、現地での一日をイメージしやすくなります。

治安や医療面のサポート体制

治安については、国名だけで判断するのではなく、学校の立地や寮の管理、通学方法まで見ることが大切です。

たとえば、夜間の外出ルールや周辺の交通事情、緊急時の連絡先があらかじめ分かっていれば、現地でも落ち着いて行動しやすくなります。

医療面では、次の点を確認しておくと安心です。

  • 体調不良時に誰へ連絡するのか
  • 提携病院や受診サポートがあるか
  • 日本語で相談できるスタッフがいるか

渡航前には、外務省の海外安全情報と海外旅行保険の補償内容にも目を通しておきましょう。

親子留学に関するよくある質問

最後に、親子留学を検討する家庭からよく聞かれる質問に回答します。

Q:英語がまったく話せなくても参加できますか?

英語が話せなくても参加できるプログラムはあります。初心者向けの授業や、日本語で相談できるスタッフがいる学校を選ぶと安心です。

出発前に、あいさつや数字など、簡単な表現を親子で練習しておくと、現地でも落ち着いて行動しやすくなるでしょう。

Q:親も必ず授業を受ける必要がありますか?

保護者が授業を受ける必要があるかどうかは、学校やプランによって異なります。

親子でそれぞれ授業を受けるプランのほか、保護者の授業数を少なくできるプランや、付き添いを中心に過ごせるプランもあります。

Q:現地で子どもが体調を崩した場合はどうなりますか?

まずは学校や現地サポートの緊急連絡先へ相談し、必要に応じて病院を受診します。

具体的な対応は学校や保険によって異なるため、提携病院や通訳の有無、支払い方法を事前に把握しておくと安心です。基本的に海外の病院の診察代は日本よりも高額です。海外旅行保険には必ず加入するようにしましょう。

Q:治安面が心配な場合におすすめの国はありますか?

「この国なら必ず安全」とは言い切れません。同じ国でも、地域や学校の立地、寮の管理、送迎、緊急時の連絡体制によって安心感は異なります。

国名だけで決めるのではなく、家族がどのように移動し、困ったときに誰へ相談できるのかまで比べることが大切です。

親子留学は安心して過ごせる学校選びから始めよう

親子留学は、2歳ごろの未就学児から中学生まで幅広く検討でき、1週間程度の短期から参加できるプログラムもあります。

子どもが英語や海外に親しむきっかけをつくれるだけでなく、保護者もその成長を近くで見守れることが大きな魅力です。

一方で、対象年齢や授業内容、保護者の過ごし方、滞在環境、医療サポートは学校によって異なります。料金の安さや学校の知名度だけで決めず、家族の希望に合う学校を比べることが大切です。

セブ留学アカデミーでは、子どもの年齢や性格、希望時期、予算に合わせて、複数の学校を比較しながら相談できます。

「興味はあるけれど、まだ時期や期間が決まっていない」という段階でも問題ありません。まずはカウンセラーに相談してみるとよいでしょう。