こんにちは!セブ留学アカデミーの早川です。先日アップしたIELTS(アイエルツ)試験の記事がわりと反響があり、「詳しく知りたい」という方が沢山いらっしゃったのでもう少し細かい内容をお伝えしたいと思います。

「いま注目の英語公認試験IELTSとは」の記事についてはこちらからチェック

 

4つのセクションの詳しい試験内容について

繰り返すようですが、IELTSの試験では4つのセクションから構成されているので、今回の記事では各セクションの詳しい問題内容をお伝えしたいと思います。
TOEICのような全問マークシート方式でもなければTOEFLのようにパソコンを使って解答するのでもなく、解答用紙に手書きで解答するのでパワーもかかります。

リスニング(30分40問)

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時間は解答に30分、転記に10分

前回お伝えしたように、リスニングは1番最初に行われ、30分で回答します。問題用紙へのメモ書きが許されているため、30分経過後メモ用紙から解答用紙へ転記する時間が10分もらえます。

音声放送は1度のみ。ナレーションは英国、オーストラリア、カナダ、アメリカ、ニュージーランドなど様々な国のスピーカーが話します。

セクションは4つ

リスニングの中でも4つのセクションに分かれており、最初の2セクションは一般生活における場面(ホテルの予約や不動産屋での交渉、ショッピング、ラジオ番組など)、後半2つは学術的な場面(学生の研究課題発表や教職員との会話、教授の講義など)が出題されます。

リスニング問題はAcademic、General共通の問題なので、海外留学を検討していないGeneralの受験者でもアカデミックな問題を解くことになります。

 

面倒な問題が多い

リスニングには面倒な問題がいくつかあります。一番腹が立つのは言い間違え。

IELTSはやたらとリアリティのある風景を描きたがるため、スピーカー自身の言い間違えやスペルミスが多いのです。例えば、

‘My phone number is 311 466…Oh! Sorry, It’s 311 456…’とか、ホテルの受付の人が、

‘OK Shawn, your spelling is S.H.A.W.N’

‘No, the spell is S.E.A.N’

みたいな会話がたまにあるので、せっかく集中して聞き取っていたのに台無しになることがあります(笑)

 

スペルにも注意

リスニング問題とはいえTOEICと違って解答用紙は手書きです。仮に正確に聞き取れても肝心の解答用紙でスペルミスがあればもちろん不正解になります。日頃から単語のスペルチェックは欠かさずに!といってもものすごく難しい単語を書かせることはまずありません。

 

リーディング(60分40問)

リーディングは3つのパッセージから構成されており、各パッセージは750~900語で、1パッセージあたり13~14問となります。TOEICなどと違いかなり文章が長いため、やはり全体の内容が理解できないと解答できません。

 

リーディング問題の文章は長い!

リーディング問題の文章は長い!

 

問題のタイプも11通りあると言われており、選択式問題や3語以内で解答する問題、要約文を完成させる問題など様々です。

 

各パラグラフを要約している文章をそれぞれ選択する問題

各パラグラフを要約している文章をそれぞれ選択する問題

 

図を完成させる問題

図を完成させる問題

 

3つのパッセージは後ろにいくにつれて難しくなるため、時間配分が必要です。ちなみにリーディングセクションはIELTS Academicの方が難しいので、IELTS Generalのパッセージ3のレベルがAcademicには3つあるとも言われています(笑)

 

ライティング(60分2問)

ライティングについては2つの問題(タスク)に分かれています。
解答用紙はA4の紙を配布されるため、そこに直接文章を書いていきます。

タスク1(150語以上、目安は20分)

アカデミックの場合、タスク1では1つか2つ提示される図や表、チャートを読みとって150語以上の説明を書きます。テーマは人口や生産量、地図の解説など様々です。

 

タスク1の問題例

タスク1の問題例。アメリカ国内の1990年と2005年の家庭ごみの内訳の変化について

 

IELTS Generalのタスク1では手紙を書きます。手紙のテーマは6種類あり、お礼状、クレーム、招待状、ジョブレター(就職申込)、提案、謝罪文のいずれかより出題されます。

 

ジェネラルのタスク1(手紙)。大学の寮の部屋に不満があるため苦情の手紙を書く問題

ジェネラルのタスク1(手紙)例。大学寮の部屋に不満があるため苦情の手紙を書く問題

タスク2(250語以上目安40分)

タスク2はAcademicもGeneralも同じ形式の問題です。

1つのテーマについて指示に従って論じます。

例えばそのテーマについての賛否両論を紹介したり、自分が賛成か反対か表明したり、意見を選んでその正当性を主張します。

 

タスク2の出題例

タスク2の出題例

 

解答のポイント

タスク1、タスク2ともに高スコアをとるためのチェックポイントはいくつもあります。

文法が間違っていたり、単語のスペルミスだったり、そもそも指定された文字数を満たしていなかったり。

上記に加え、文章の展開能力も重要です。例えば上の写真にあるタスク2で言えば、「政府は広告をもっと厳しく取り締まるべきだ」という意見に対して自分が賛成である場合、その理由はもちろんのこと、「反対意見の人はなぜそう考えているのか」など逆側の意見の人の立場も汲み取ってやらねばいけません。この場合の流れとしては、

 

①自分は賛成である(立場表明)→②反対だという人にはこんな意見がある(相手側の立場の紹介)→③しかし自分は○○という理由から賛成している(理由と根拠)→④このような理由から自分は賛成である(結論)

 

以上のような展開をしなくてはいけません。

また次に書くスピーキングもそうですが、ライティングでは語彙能力も試されているため、同じ意味を書く時でも様々な単語を使った方が得点は高くなります。

例えば「広告」という単語一つとっても毎回advertisementという長い単語を繰り返していては読みにくい。この単語は省略語adを使うことも出来るしsign(看板広告)やWebsite(ネットのホームページ)などより細かな広告の中身を書くのも良いでしょう。

 

スピーキング(11~14分、3パート)

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最後にスピーキングです。ある意味一番の難関と言っても良いかもしれません。

これはTOEIC SWやTOEFLのようにコンピュータの録音機器に向かって話すのではなく、実際に試験官とマンツーマンで会話をします。

パートは3つに分かれており、パート1に入る前には試験官と簡単な挨拶があります。ここでは自己紹介をしたり、IDを提示したりする程度で実際の採点に関係ないとされていますが、この段階であまり喋れないようでは試験官からのイメージは下がってしまいます。

チェックポイントは4つ。

 

①話の流暢さと一貫性、②語彙の豊富さ、③文法の正確さ、④発音

 

それぞれにバンドスコアを付け、4つの平均がスピーキングテストの最終バンドスコアになります。

 

パート1(4~5分)

ここでは3つのトピックで12の質問に答えます。

トピックは学校の話や家族の話、故郷のこと、音楽、趣味、特別なイベントなど様々です。

問題そのものが難しいというわけではありませんが、やはり自分がどう話すかがポイントでしょう。

 

パート2(3~4分)

ある意味ここが1番緊張します。

1つのトピックについて話すのですが、まずトピックカードというものを引きます。

そしてそこには1つの質問が書かれております。こんな感じ↓

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これは服装の好みについてですが、最初はこれについて2分間一方的に自分がスピーチしなくてはいけません(1分間スピーチ準備の時間がもらえます)。

そしてそのスピーチの中に、

 

①どんな服装が好みか

②どんな時にその服を着たいか

③どこでその服を買いたいか

 

以上3点を盛り込まなくてはいけません。

ちなみに2分という時間は正確に計測されているので時間オーバーや極端に短いスピーチは減点対象です。

早い場合でも1分半は話しましょう。

 

パート3(4~5分)

パート3では先ほど話したパート2のテーマに基づいた質問が4~6つほどあります。

例えば、「昔はどんな服装が好きだったのか?」とか「アナタの国のファッションについて」などです。

パート2が終わって安心しているとパート3でも結構キツイ質問が来て戸惑うことがありますので、最後まで油断せずに頑張ってください。

 

まとめ

というわけでかなり長くなりましたが、IELTSの詳しい内容について説明しました。2カ国留学の1カ国目として選ばれるフィリピン留学では、近年IELTSのニーズが高まってきています。フィリピンの後にオーストラリアやカナダの学校に進学する人が多いからです。

セブ留学アカデミーではIELTSのコースを設置している学校も多数紹介できますので、詳しくはまた別の記事で書きたいと思います。

今後何か英語のスコアを獲得したいという方は、IELTSをおススメしたいと思います!

 

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