TOEICで955点、リスニングは満点を取ったにも関わらずスピーキングがボッロボロ。
そんな僕(セブ留学アカデミー代表の早川)が先日初めてのVERSANTテストを受けてみたところスコアはこのような結果に。

「50点台ならまあまあ」と言われたものの、個人的にはCEFRレベルが「B1」というのが気になります。

VERSANT公式Webサイトより


B1というのは英語が得意な高校生レベルと言われています。
上の文部科学省が出している資料ですが、B1といえばIELTSで4.0-5.0と書かれていますね。
ちなみに僕は6年ほど前、フィリピン留学3ヶ月目時点で公式スコア6.0を取得していますし、「そんなバカな!」と言いたい気持ちはありますが、むしろVERSANTとCEFRを照らし合わせたものの方がより正確なのではないかとも思えてきます。

The PastのVERSANT対策プログラム受講開始!!

「このままではいかん。せめてCEFR B2に相当するスコア58点以上を取得したい!」
ということで門を叩いたのがオンライン英語コーチングスクールThe Past(ザ・パスト)が展開する「VERSANT対策プログラム」です。
このプログラムの内容についてはこちらの記事をご覧ください。

参考記事「The Pastの本気のVERSANT対策オンラインプログラムがスゴい」

1週目 初回カウンセリング


まずは日本人カウンセラーの椿さんと初回カウンセリング。
ここでは英語レッスンではなく、そもそもVERSANTがどういったテストなのか、試験の中で何をチェックされているのか、についてもレクチャーを受けました。
何しろVERSANTがどんなテストなのかも知らないまま1回目のテストを受験したので、目からウロコの情報ばかりです。

その後は発音の構成要素についての説明。
このあたりからはVERSANTではなく英語発音そのものの話でした。
こちらの記事でも書きましたが、VERSANTにはTOEICやIELTSのようなテクニック論はほとんど無く、英語力そのものを底上げするしかありません。
ネイティブ英語ならではのリンキングやリダクションの理解も必要になるようです。

  • リンキング(音と音の繋がり)…「Can I」→「キャナイ」、「What about」→「ワラバウ」など。
  • リダクション(音の脱落)…「Sit down」→「シッ(ト)ダウン」、「looking for」→「ルッキン(グ)フォー」など。

上に挙げた例は比較的分かりやすいものばかりですが、これが長い文章の中に混在すると混乱してしまいます。。
こうしたルールについてはその後のレッスンで講師から細かく教えてもらうことになりました。

1週目 レッスン初回開始


そしてフィリピン人講師とのトレーニング(レッスン)が始まりました。
講師はLala先生。元々バギオやセブ島の有名語学学校で指導をされていたそうです。
その学校名を聞けばどれだけレベルが高いかエージェントの僕には分かるので、既に安心感があります。

まずは発音チェックテストを実施。
画面に表示された英文を2回ずつ音読します。

発音に注意しながら読んではいるものの、やはり途中から段々と英文が複雑化していくので発音にボロが出てきます…。
明らかに僕の発音に間違いがあると表情が曇る先生…。
英文音読の後は発音が似た2つの単語を読みました。

今振り返ったら全然ダメです。
テストの最後に先生が採点シートを共有、フィードバックしてもらえました。


点数としては140点満点中108点。
「なかなかいいわ~!!」とlala先生に褒めてもらいつつも、なかなか納得できない自分がいました。
そして僕が苦手な発音についてもチェックしてもらえました。


この表で見るととてもわかり易いですね。
レッスン後に自分でも復習するのに役立ちました。

続いてはイントネーションについて学びます。
英語の勉強を続けて、ボキャブラリや発音に注意しようとすればするほど、イントネーションについてはつい忘れがちになってしまいます。
「疑問文の時は語尾を上げる」「文章の中で重要な情報は強めに発音する」など中学英語で学んだ基本もいつの間にかすっかり忘れてしまっています。

1日目にして内容が濃い…。

率直な感想がコレです。
オンラインの50分レッスンがここまで充実するというのは予想外でした。
ちなみにレッスン前に日本人カウンセラーの椿さんに、

「僕、よくフィリピン人とのレッスンではついつい雑談しちゃうんですけど…」と聞いたら、

「ウチのレッスンは基本的に雑談するヒマがありません(キッパリ)」

と言われましたがまさにその通り。
むしろこれだけのボリュームを学んだら、もうレッスンは1回だけでいいんじゃないですか?
という感じでしたが、
2回目もちゃんとやることはありました笑。

1週目 レッスン2回目

この日はリンキングについて。講師はJazz先生。
この方もバギオの名門校出身ということで、レッスンの進め方、ミスを逃さない指導、講師自身のスピーキング力、どれをとっても一級品でした。
発音だけでなくリンキングも上手く使えるようになるとそれだけでネイティブっぽさを感じますね~。

1週目 レッスン3回目


2回のレッスンで既に充実感たっぷりの中、1週目最後となる3回目の授業を行いました。
講師はWella先生。セブ島の人気日系校で講師を務めていた経験があります。
セブ出張の学校訪問で見たことがある!笑
この日も引き続き発音をチェック。

短い文章はまあまあちゃんと発音出来るのですが、やはり文章になるとなかなか難しい。
この1週間で習ったイントネーションやリンキングも合わせて意識すると混乱してきます。
発音だけ意識すると「もっと抑揚をつけて喋ってね」と講師から指摘が入ります。

1週目の3レッスンを終えて、既に自分の英語の何かが変わりつつあるような気はしてきました。
それが何かはまだ分かりませんが(笑)

1週目終了後のカウンセリング

1週目の3レッスンを終えたので、このタイミングで日本人カウンセラーの椿さんとカウンセリング。
レッスンについての感想や今後の進め方について確認。
Tha Pastでは1週目、2週目、5週目、9週目、12週目の計5回、日本人カウンセラーによるカウンセリングが行われます。
現時点で全くレッスンに不満が無いのでそのまま進めていただくことになりました。

2週目のレッスン(4~6回目)

2週目も引き続き発音練習。
序盤は母音について勉強していますが、特にSchwa Sound(シュワサウンド)が難しいですね。
「ə」の音です。
「ア」でもなければ「エ」でも無い、「イ」と「エ」に近いあの音です。
夢に「ə」が出てきそうでした笑

そしてレッスン5回目からは子音に入りました。
母音に比べれば簡単だと思ったのですが、やはり長めの文章の中に出てくると上手く発音が出来ず、この有名な文章を早口で音読させられると大変なことになりました笑。

  • She sells seashells by the sea shore.The shells that she sells are the seashells, I’m sure.


やっぱり音素の一つ一つは意識すれば発音出来るのですが、上のような文章となるとリンキングやイントネーション、ストレスの位置、そして流暢さも気にしなくてはいけないのでつい発音がおろそかになりがちです。
もちろんVERSANTではこれら一つ一つがチェックされています。

それにしても先生たちは憎たらしいくらいの例文を出してきます。
「I’ve been given a favorable evaluation.」なんでbとvの混じり方が複雑すぎます。

こんな感じで2週目は終了。
レッスン自体には慣れてきましたね!

3週目のレッスン(7~9回目)

かなり速いペースでレッスンが進んでいるらしく、3週目にして2冊目の教材を使用することになりました。
その前にレッスン開始前に受けた発音チェックテストを再び受けることに。
前回は140点満点中108点でしたが、今回は果たして…。

結果がこちら。


140点満点中132点!
前回の108点よりはかなり上がりました。
唇や舌の位置などは気をつけて動かすことが出来るようになったのですが、音の流さなどはまだまだといったところ。
とはいえ132点ならOKということで次のテキストに進むことになりました。

体験談前編のまとめ

ここまで7回のレッスンを行いましたが、これにて1冊目の発音のテキストは終了となりました。
全体的な感想としては完全に満足いっているので不満は全くありません。
発音が苦手な人は最初はストレスを感じるかもしれませんが、週に3回のレッスンというのは発音だけでなく英語のスピーキングという観点からも良い勉強になりました。
レッスンを受けていて楽しいのと、一般的なオンライン英会話と違って質問をされてそれに答える、というような流れではなく講師から沢山の指導が入るため、ある意味で「受け身な姿勢」でいられるから授業が受けやすいです。

発音記号はもちろんのこと、イントネーションやストレスの位置、リンキング、リダクションなどについても注意しながら喋れるようにしていきたいと思います。
2冊目のテキストからはVERSANTのパートB、Dの対策を行うそうです。
こちらも頑張りたいと思います!

~中編に続く~