The PastのVERSANT対策プログラムではテキストを3冊使用するため、それぞれ1冊ずつの学習で前編、中編、後編と分けて体験談を書くことにしました。
今回はその中編です!

【動画あり】The PastのVERSANT対策3ヶ月コース体験~前編~はこちら

2冊目のテキストはTOEICリスニング対策本を使用

 

2冊目として使用したのが「TOEIC L&R TEST パート1・2特急難化対策ドリル」です。
TOEICの勉強をするということではなく、あくまでもVERSANTのパートBとパートDの対策です。

VERSANTパートB(復唱16問)

VERSANTのパートBとは、問題文として流れてくる英文を、そのままリピート(復唱)するテストです。
ポイントは「いかに正確にオウム返しができているか」と「流暢さ」と「発音」です。
AIが自動判定するVERSANTですから、例えばaやtheの間違いや言い忘れ、三単現や複数形のsなど細かい部分についても見られています。
以下はVERSANT公式サイトにあるサンプル問題です。

 

VERSANTパートD(文の構築10問)

パートDは、バラバラに読み上げられる3つの英文を、正しい順序に並べ替えて話す問題です。
正しく並べ替えることと、正確に話すことが求められるため非常に難しいです。
ここでのポイントは「いかに正確に並べ替えができているか」と「流暢さ」と「発音」です。
パートBと同様、言い間違いや言い忘れはミスとなります。
しかも厄介なことに、問題文を読み上げる時は全く抑揚がなく、質問文であっても語尾を上げたりはしてくれないのでヒントがありません。
以下はVERSANT公式サイトにあるサンプル問題です。

個人的にはこの問題が一番難しかったです。
特に長めの文章になるとなおさら。。

というわけで講師との特訓が始まった

TOEIC参考書のパート2に出てくる問題文を使ってVERSANTパートBのトレーニングをします。
ちなみにTOEICパート2は質問文が読まれたあとで、最適な回答をA、B、Cから選択する問題なので、VERSANTとは形式が全く異なります。
しかし文章の長さがちょうど良く、スピーカーがアメリカ人かイギリス人かで発音が異なるため、その点ではリスニングにおいてもスピーキングにおいても役立ちます。

それにしても上の動画、最初の方は正確にリピートすることに集中するあまり、発音や流暢さは完全に忘れ去られていますね。
これはVERSANTテストとしてはマイナスポイントです。
ちなみにこの文章、「When does the new assistant start?」はまだ短くて簡単な方です。

パートBのトレーニングでやること


このトレーニングではまず聞こえた通りに英文をリピートします。
次に文章の中でリンキング(音の接続)、リダクション(音の脱落)、イントネーション、単語のストレスがどこになるのかをチェックします。
例えば上の文章で言えば、coldとinはcoldinとリンクされていますし、isn’t it?は最初のtが脱落するため「イズントイット?」ではなく「イズニット?」に近い読み方になります。
イントネーションは付加疑問文なので矢印の通り、カンマの前は下がり、isn’ it?で上がる言い方をしています。

また単語のストレスは、太字で表されている通り、必要な情報や強調したい部分は強く読まれて、前置詞inなど、さほど重要でなく短い単語は小さめに読まれています。
その他にもアメリカ人は母音の間にあるtの音をdに近い発音(「better」は「ベター」ではなく「ベダー」あるいは「ベラー」)にしたり、be onをつなぐ時はyの音になるので「ビーオン」ではなく「ビーヨン」に近い発音になることがあります。

 

よく英語初心者が「知っている単語ばかりの英文なのに全然聴き取れない!」と困惑するのは、このようにリンキングやリダクション、ストレスを理解していないからです。
スタディサプリのCMで英語の先生が「聞こえないんじゃない。最初から言っていないんだ」っていうCMがありましたが、言っていないというよりはむしろ「言い方が変わっている」というのが正しいですね。

パートDのトレーニングでやること

基本的にはパートBとトレーニング内容は変わりませんが、Dでは文章を並べ替えることに集中しすぎるとtoやinなどの前置詞やa、the、sなどのつけ忘れのミスが起こります。
そしてそれに集中しすぎると今度は発音やイントネーションがおざなりになってしまうのでますます難しくなります。

今までこれほど発音に注意したことはなかったので、楽しいです!
前編の記事でも書いていますが、VERSANTはTOEICやIELTSのように頻出問題や単語の傾向を覚えて対策をすることが出来ません。
あくまでも英語力を根本から高める必要があるので、VERSANT対策=純粋な英語力UPにつながるのです。
The PastのVERSANT対策プログラムは単なるスコアアップ目的ではなく、英語力そのものを高めてくれるカリキュラムだといえますね。

2度目のVERSANT試験受験。結果は…

というわけで2冊目のテキストが終了し、3冊目のテキストへ移ります。
3冊目はPart E対策ですが、その前に2度目のVERSANT公式テストを受験しました。
The Pastの12週間プログラム受講開始から2ヶ月。
出てきた結果は…


59点!!3ヶ月の目標にしていた58点(CEFR換算でB2相当)をクリア出来ました!
ちなみにこちらが前回のもの。

実はテストそのものには全く手応えが無く、「これで点数が前回の52点よりも下がっていたらどうしよう」とビクビクしていましたが、2ヶ月で7点UP。
Fluency(流暢さ)に至っては2ヶ月で16点も上がりました!!

2ヶ月でこの成果はちょっと感動モノです。
大手オンラインコーチングサービスではVERSANT点数保証コースがありますが、The Pastと比較するとかなり高額です。
例えばTORAIZ(トライズ)の「ビジネス上級英語コース」ではVERSANT48点以上の上級者に3ヶ月で58点取得を保証していますが、料金は614,900円です(キャンペーン期間で499,900円の時もある)。

一方でThe Pastは3ヶ月プログラムの授業料と入学金を合わせても218,900円(税込)ですから、いかにコストパフォマンスが良いかがわかります。
僕は今回59点を取得していますが、まだ2ヶ月ですからプログラム終了まであと1ヶ月あります。

セブ留学アカデミーからThe Pastのお申込みが可能となりますが、実際にどんなレッスンをしているのか知りたい方については私、早川から直接動画をお見せしながらご説明します。
お気軽にご相談下さい!

後編へ続く。